私は真実が知りたい

ブランコから転倒した 娘が、右手中指の先っちょの骨を折った。

もう19時近かったので近くの総合病院の救急へ行き、夜勤の内科医に応急処置をしてもらった。

翌日、その総合病院の整形へ。


指が微妙に曲がっているので、大変気になったので、そのことを医者に話したのだがスルーされた。

そうか、お医者様がスルーするということは、これは腱か何かの問題で、自然に治るものなんだな。と思った。これがバカだった。

娘は人生で熱を3回くらいしか出したことがなく、怪我もなく、私はウブで医者を疑うことを知らなかったのだ。


とりあえず保護、固定してもらい、「4日後にもう一度来てください」とのことだ。


4日後行ってみた。

指の曲がりが全く治っていない。


「この指の曲がりの原因は、腱か何かの問題なんですか?」と聞いたら、

「これは骨が旋回しているんです」と言う。

おいおい、重大ではないか。旋回だと?ありえねえ


「ではこれは矯正しなくていいんですか?」と聞いたら、「します・・・?」みたいな感じで、指の曲がりがひどくならないようなギブスを付けてもらう。

「このまま曲がりが矯正できなかったらどうなりますか?」と聞いたら

「まあそうなったらそれなりの処置をします」と言う。


帰宅して腑に落ちない。そして腹が立って仕方ない。

しかも装着されたギブスという物も、曲がった指の角度を矯正するような原理になっていないし、おかしい。

10歳上の義理の妹に、おすすめの整形を聞いたら教えてくれた。

その日はもう遅かったので、翌日、セカンドオピニオンを聞きに行った。


人気の整形外科は混んでいた。

「子供の骨はすぐくっ付くから、もう遅いかも。ちょっと痛いけど矯正してみますので、明日また来てください。矯正がうまくいかなければ大きな病院で手術になるかも」と言われた。

翌日行っても、やはり矯正するには遅かったようだ。

総合病院への紹介状とレントゲンなどのデータをもらい、翌日その病院へ。

朝に受診して「これは手術したほうがいいと思います。午後1時半からします」とのことで、11時過ぎに一度帰宅し、再び病院へ。


娘に、「たまちゃんのおばあちゃんは、二人とも手首を折って手術した経験があるから、痛くなかったか電話して聞いてみる?」と聞きましたら、

「おばあちゃんは私を怖がらせないために、痛かったとしても『痛くなかった』というに決まっているから、電話はしない。私は真実が知りたい」と言われた。


さて手術は部分麻酔。

手のひらに麻酔を打つらしいが、これが大人でも泣いちゃうくらい痛いんだって。

うちの娘は泣かなかったんだって。


術後、先生に「折ってすぐに指の曲がりを矯正、固定していたら、治っていたんでしょうか」と聞いたら、「多分そうですね」と言われた。

そして「矯正するのには骨を引っ張って痛いし、お子さんですし。それにまっすぐ伸ばした状態だと曲がっているのがわかりにくいから、整形外科医でも見落としてしまうかもしれないし」と最初の医者を庇っているのだが、どんなに痛かろうが手術よりも遥かにましで、私でも気づくことを整形外科医が見落とすかっつーの!


こういう事件があると、親なるものは自分を責めるのである。

だってヤブ医者を翌日のうちに見抜いていたら、手術を回避できていたかもしれないのだ。

セカンドオピニオンの医師が「お母さんのお仕事は医療関係者ですか?この曲がりによく気づかれましたね」と言っていた。私はそれを反芻しては「ああ、私は普通の母では気付きにくい点に気がついたんだから、良い母だよ」と自分を慰めている。

そして医療関係者ですか?と聞かれたのがなんかカッコいい気がして、むかし「学校の先生ですか?」と聞かれてなんだか嬉しかったことを思い出していた。


で、娘の経過は順調の現在である。


で、私はもっとバージョンアップした。

今までの私は、医者を性善説で判断していた。

私はもう、そういうのをやめた。フラットに。


手術してくれた担当医が言っていた。

「あと1週間遅かったら、骨が完全に固定されてしまうので、この手術はできませんでした。」

ということは、あのヤブ医者にあと1週間通っていたら、娘の指に機能的な障害が残った可能性が大きくあるということで。


それにしても本当に意味がわからない。

あのヤブ医者は、指の曲がりをなぜ矯正しようともせず放置したのか。そしてその結果曲がったままならどうしていたのか。

私も真実が知りたい。



地モトNEWS【親子トトリネコ コーサク隊 なりきりパイロット】2022/6/14放送

横浜市青葉区でアートや子育ての応援活動『トトリネコ』が地域のテレビに取材されました。 私も発足時からスタッフとして活動しています。 インタビューを受けているおかめ家ゆうこさん。 素晴らしい知性とユーモアとセンスのある方です。 フフフフ