犬と娘

 
犬のちくわが可愛すぎる。

ちくわはとても穏やかで、ひっくり返しても何しても怒らない。
牙を剥いた顔を見たこともない。
嫌なことがあると、さっと立ち上がって移動するだけなのだ。

犬のおかげで娘も幸せになり、私もしげるさんも健康的になり、本当に可愛い。


我が家の犬は、パテラという障害があるらしい。

膝のお皿が平均よりも浅く、脚の関節が外れやすい先天性の障害である。


なので、ペットショップで売ることができず、たらい回しで生きて来て、1歳3ヶ月で我が家に貰われて来たのである。

どんな人生を送って来たのか想像すると、多分ずっとケージに入れられ続けて、散歩は排泄のために少し、という感じ。

でも虐待は受けていないと思う。


脚のお皿は浅いらしいが、実際うちに来たばかりの頃、一度だけ関節が外れ、キャイーンと泣いて足をブンブン振り回し、自分で関節をはめ込んでことなきを得た。

すごく心配だった。


パテラがひどくなるとしょっちゅう関節が外れて、手術すると片足25万円。

うちのは両足ともにパテらだから50万円らしい。


パテラのグレードは5段階あり、我が家は片足3で、もう片足が4なんだって。


で、ちくわを保護、譲渡してくれた女性曰く、まあ手術する犬は稀で、みんな足をブンブン振り回して自分で関節はめているよ、とのこと。

それより体重を増やさないようにして、散歩で筋肉つけてあげて。とのことで。


はい、頑張りました。

ちくわは我が家に来たばかりの頃、深窓の令嬢感が激しく、麗しの乙女だったのに、最近ではマッチョで野生味溢れる犬になった。

関節が外れたことも、あれ以来一度もなく。

一日2時間近く散歩しているからな。もちろん短い日もあって、もっともっと長い日もある。

でもまだ足りないらしい。人を見るなりボールを加えてやって来て、遊ぼうと催促するのである。つぶらな瞳でじっと見て。


今まではボールの遊び方も知らず、この数ヶ月で覚えたのだ。

日を追うごとに信頼関係が築けて、ようやく仲良くなったような感じもする。


犬を飼うまでは、犬種以外で犬の区別が付かなかったが、私は今ならば100匹の黒柴がいてもちくわを判別できる。

鳥もまた然り。
オカメインコが100羽いても、私は我が家のメンメンを見つけられる。



さて、娘について。
なんだか私は、娘に余計なことを言って深く後悔することが時々ある。
今私は絶賛奈落の底である。
親子関係は難しい。


母系社会の少数民族モソ人

モソ人だ!