娘が時々「お母さんは悩みある?」と聞いてくる。
この場合、たいてい娘は、私に吐露したい何かを抱えているのである。
昨日は、クラスの班で飼っていたダンゴムシの世話をせず、死なせてしまったことをクラスメイトとともに担任の先生に叱られたことについてであった。
そして「ちゃんとお世話していたの?」と先生に聞かれたけど、本当はしてなかったけど「していた」と嘘をついてしまった。
さて、その告白に続き、娘が言うには
「たまちゃんは、お母さんと教頭先生にはなんでも話せる。このことも、教頭先生になら話せると思う」
そうか。そんなに教頭先生を信頼しているんだなあ、教頭先生すごいなあ。
私にはそんな先生いなかったなあ。
さて、また我が家の犬、ちくわの話である。
我が家の柴犬は、とにかく穏やかである。
寝ている犬の耳をほじろうが何しようが、器が大きいのか気にもしない。
散歩に行くと途端に若返って(まだ一歳半だけど)興奮し続けるが、とにかく穏やかなのである。
そして私は思った。
この犬がもし人間ならば、私など足元にも及ばない高貴な精神を持った人であろう。
そして私が犬であれば、ちくわには近寄れないほど下等な感じの犬なんだろう。
そして私は最近、自分の飼っている犬、ちくわを尊敬の眼差しで見ている。