タヌキシステム

 我が家には『タヌキ』というシステムが存在する。

本をタヌキが持ってくるのである。


娘に新しい本を渡す際、私から渡すのではなく、こっそり布団の上に置いておくのだ。

すると「タヌキさんが新しい本を持ってきた!」と娘は興奮するのである。



さて、先日まで読んでいた、タヌキの持って来た『小さな家のローラ』であるが、これは大草原の小さな家、のシリーズの3冊のうちの1冊目。



「ローラの続きの本、タヌキさんは持ってきてくれないかなあ」と呟く娘であったが、私は安野光雅さんの挿絵のある本なら所有したいが、そうでなければ図書館へ行けばいいと思っているので買いはしない。安野さんの挿絵は、この1冊しか出版されていないのだ。

そしてまた、このシリーズは面白いことが分かったので、買っておかずともそのうち読むだろうし。


ということで、2年ほど前に買っておいたこれの出番だ。

ドイツの代表的児童文学作家プロイスラーが1971年に出版した長編小説である。

長いぞ。
どのくらい長いかといえば、このくらいだ。
薄い方が先日まで読んでいたローラ、厚い方がクラバートである。
文字の詰まり方もクラバートの方が断然上!これを音読で読み聞かせる私の熱意!
褒めて欲しい!毎夜ねだられて2、3章読んでは喉がカラカラになるのであるが、面白いから読めるのである。


さて私は作者のプロイスラーなんて聞いたこともなかったが、
以前読んだ「宮崎駿の薦める児童文学」みたいなエッセイで、
この本が大層面白いと書いてあったので、「買っておかないと忘れる」と危惧したので
購入して「㊙︎タヌキ用段ボール」に放り込んであったのだ。
実際、買っていなかったら忘れていた。

そしてクラバート、千と千尋の土台とか言われているらしい。

すごく面白い。面白すぎる!!!

孤児の少年が、夢に導かれて辿り着いた粉挽き場で働き出すのだが、どうやらそこは魔法使いの・・・・というようなファンタジーである。大きな謎が解き明かされていくワクワク感と、スリル。

そして主人公の成長の様子が清々しい。

児童文学だけどドキドキ、大人でもとても楽しめる。

しかし、ドヨーンと雰囲気は暗い小説である。そしてとても不気味。

日本の児童文学にはあり得ない暗さだ!そして深い!!!


後半、私は娘に読み聞かせながら先が気になってしまい、娘の就寝後に一気に読んでしまった。

千と千尋の土台だった。本当に。

すごいぞ、宮崎駿、紹介してくれてありがとう!


しかしこの『クラバート』、出てくる言葉も難しいことが多く、宗教的な事柄もあり、娘への説明が大変であった。(私もよくわからないことが沢山あってね・・・)


それにしても、この『クラバート』、ドイツで映画化されているようだ。

娘と見てみようと思います。



先日の夜、「ご飯だよ」と呼んでも来ない。

しばらくして食卓についた娘が「タヌキさんにお手紙書いてきた」と言った。
窓辺に置いてあったのがこの手紙。

子供ってなんて可愛いんだろうか。たぬき、頑張っちゃうよ・・・・

そうそう、我が家の大事なオカメインコが夜中にパニックを起こして怪我しました。
しばらく飛ぶこともできなさそうなくらい、羽が抜けて。
春には生え替わってくれると思うのですが、心配です。