幸福の限界

 娘が「うちで一番幸せなのは誰だと思う?」と私に問う場合、「お母さんには、たまちゃんとお父さんがいるから、お母さんが一番幸せだよ」という答えを期待しているのだ。


娘は娘で「たまちゃんにはお母さんとお父さんがいるから、たまちゃんが一番幸せ」と言い始め、喫茶店でコーヒー代を支払い合うおばさんみたいな幸福な喜劇を楽しみたい狙いがあるのである。

そんなふうに日々イチャイチャして戯れる我々なのである。



と言うことをしげるさんは理解していないので、「ねえお父さん、うちで一番幸せな人って誰だと思う?」と娘に聞かれた時、しげるさんは「うーん、そうだねえ」と言いながら多分全然別のことを考えていたんだろうなと思う。

これでしげるさんも幸福の喜劇に参加し始めたりしたら、やはり家族という群れとしてのバランスを著しく欠く変人ファミリーが加速するので、これくらいの距離感は必要なのである。


昨日はひな祭りで、娘は寿司パーティーをするつもりで帰宅。

豚肉が三割引で安かったので豚肉のソテーになったと判明した時、娘が崩れ落ちた。

しばらく寝室から帰ってこないので、心配して見に行ったら何のことはない、遊んでいた。

でも「今日は寿司パーティーだって、友達に自慢してたのに!」と言われた。

そうか、多分多くの家庭ではちらし寿司なんだろうな、と思う。

「おひな祭りには寿司パーティーしよう」と娘が言っていたのが先週だから、忘れていると私は思っていたのである。



しかし今朝は「今日は寿司パーティーで、握るから。」と宣言。

最近、我が家では、家で寿司を握るというブームが起きている。

見た目はひどいが、味は本当に美味しい。

私はスーパーを梯子して、何品かサクで仕入れなければならない。今から。

サクはサクで、小さいサクでないとダメなので、なかなか良いものがスーパーにない。

マグロばかり大量にあっても困るのだ。


そして今朝、娘の好物のアサリがとても安かったので、あさりの味噌汁。

お腹減った。