冷凍玉ねぎ事件

 娘が手伝い盛りである。

なんでもかんでも手伝ってくれて、次の手伝いを急かされることすらある。

「次は何?」「次は何?」と急かされるので、「余った玉ねぎをラップに包んで冷蔵庫に入れておいて〜」とたのみ、私は洗濯物を取り込みに行った。


さて、事件はその隙に起きたようである。

娘が玉ねぎを冷蔵庫へ入れようとすると、しげるさんは何やら違うものと勘違いしたらしい。

「それは冷『凍』庫に入れるんだよ〜」とアドバイス。

娘は不思議に思ったものの、父親の言うことなら間違いないと思い、素直に冷凍庫に玉ねぎを入れてしまった。



翌朝、玉ねぎが冷蔵庫にない。

「あれ?たまちゃん、昨日の玉ねぎ、冷蔵庫のどこに入れた?」と聞いたら、「冷『凍』庫だよ、ほら」と冷凍庫から出す。


「え?なぜ冷凍庫に???」と聞くと、「お父さんが冷凍庫だよって」、と言う。

しげるさんに確かめると、「ああ、玉ねぎだったの?」とのことである。



そんなこともあるんだな、程度のことだったが、真剣な眼差しで真剣に「ごめんなさい」と娘が言うのである。

「誰も悪いことしたわけじゃないし、謝らなくても良いことだよ」と娘に言いましたら、

「いや、たまちゃんが悪かった。お父さんよりもお母さんの方が料理が得意なんだから、

たまちゃんが、お母さんの意見を聞けばよかったんだよ」

と言うのである。


その責任感と分析力。上司に欲しい。