出先で、これを買った。
雑貨屋で100円である。
鼻の形の鉛筆削り。
娘が喜ぶと思ったら違った。
「またお母さん、変な物ショッピングして・・・」と呆れるのである。
「え?お母さん、変な物なんて買ったことないよ!」と反論しましたところ、
「ダリの髭のついた洗濯バサミとかさあ」と言う。
そんなの、買ったことがない。たぶん。
「でもお母さん、ダリの洗濯バサミなんて買ったことないよ!」と反論したら、
「例えばの話だよ。ダリの髭がグルンとなった針が動く時計とかさ、そういうのあったら欲しいでしょ?」
娘はすごい。
5年しか一緒にいないのに、私の好みを熟知している。
そして娘の好みと私の好みは違うようだ。
寂しい。
寂しいから、私は一人で鼻の鉛筆削りでゴリゴリ娘の色鉛筆を研ぐのである。
しかもしげる氏によると、6年ほど前にも私はこれと同じものを買ったようである。
たぶん壊れたか無くしたかしたようだ。
私は成長しない人間である。