つげ義春の漫画『石を売る』についてである。
主人公の男が、貧乏だがプライドが高く、お金を稼ぐ手段として選んだのが『川原で良さげな石を拾って売る』というもの。
当然売れる訳もなく、貧乏は加速して行くのだ。
しげるさんも私もつげ義春が好きであるが、ついに娘がつげ的精神を持っている事が明らかになった。
保育園へ娘を迎えに行くと、園庭の砂場でせっせと小石をオモチャのバケツに集めている。
「たまちゃん、何しているの?」と聞いてみたら、
「うちは貧乏だから、小石を集めて売って、お金を稼ぐんだよ」
と言うではないか。
そういえば以前、「お母さん、お話しして〜!」と車の中で娘がねだるので、『ねじ式』というつげさんの代表作の漫画のあらすじを話してやったら喜んでいた。
娘もつげ的なものが好きなのかもしれない。
しかしつげ漫画は、小学生になってから、だな。
ちなみに娘は「ウチは貧乏?」と時々聞いてくるが、私はそれを毎回きっぱりと否定している。