「ニョロニョロ、人参の皮の上にいたの。 とと ただいまー おかえりー・・・」
昨日の夜、娘が話し始めました。
厳密に言うと、
「にょおにょお じんじんのかわのうえにいたの。とと ただい〜 おかえ〜」
普通の人には聞き取れません。
彼女は、ピーマンの中に青虫が入っていた先日の事件について語っていたのです。
発音の悪い娘のお話が、あまりにもかわいくて私は自分の鼻血が1mくらいブシューっと飛んで気絶するかと思いました。
娘が可愛すぎて、私が興奮してのたうち回ると、娘も興奮して笑って抱きついて来ました。
私は、教育上よくない母親かもしれません。
娘は、新聞のことを間違えて『びーび(てれび)』と言う事があります。
絵本の事は「おん(ほん)」と言うのですが、面白いなあと思います。
新聞とテレビが、感覚的に2歳児にとっても共通することがあるらしい(まだ一歳ですが)。
ついでに、漫画雑誌のことも「びーび(てれび)」と間違えます。
先ほど、寝室にアリが入り込んでいた様です。
「あ、アリさん!新聞とってこよ!ご飯のお部屋でしんぶんとってこよ!」
と言って、となりの部屋に行って新聞を持って来ました。
厳密に言うと
「あ あいたん!ちんぶんとってこょ。ごあんのおえやでちんぶんとってこょ!」
か かわいい・・・
虫がいると、新聞に這わせて外にポイするのが我が家の習慣ですが、娘は新聞を『しんぶん』とちゃんと認識してはいるのだ。
「梨食べたい」と娘が言います。
「なし」の『し』の発音は、1歳児には難しいようだ。
しかし娘は、考えたようなのだ。
無声音で「し」と言ったあとに、続けて母音の「い」を発音すれば、なんとなく有声音の『し』になると。
娘が『なし』というとき「な・し(無声音)・い(有声音)」と言うようになった。
私の9つ年下の妹は、かなり大きくなるまで発音が悪かったのですが(今でも悪いが)、
私はむかし、「サ行」をこの手法で妹に教えた記憶があります。
2歳児のくせに、この手法を編み出すとはなかなかやるな。
娘の発音が、良くなって行くのは頭では嬉しいのですが、やっぱり赤ちゃん言葉は可愛いです。
しばらくこのままがいいなあと思ってしまいますが、言葉が私以外の人間に解読されないのでやっぱり発音が良くなった方が良いのかなあ。
私でも分からない言葉が増えて来ました。
「ほいくえん」「こうえん」「けーきやさん」が、ぜんぶ同じ「けーけん」に聞こえるので、
状況判断で何をさしているのか推察しなければならないのですが、これがけっこう難しい。
娘は口内の発音機能の発達と、知能の発達の早さのズレがかなり大きい子どもなのだなと思います。