ご縁があって、とっっっっても素敵なご夫人から、戦前のポーランドの民族衣装を頂くことがありました。
先日あった寺家回廊に来て頂いた方で、本当に上品で素敵な女性です。
30年前、ハンガリーにお住まいでいらしたころ、色々と買い集められたようです。
私は民族衣装が好きなのですが、見せて頂いた沢山の衣装に、本当に見とれてしまいました。
非常に重い!!
この衣装はお祭りの時に着るものでしょう。
とっても素敵なので、この衣装はこのままのスタイルをキープさせつつ
現代的なワンピースにしようと思います。
裏地がもうボロボロなので、仕立て直しをせねばならないのです。
来年4月の友人の結婚式に着ていける!
と一瞬思ったのですが、結婚式にこんな柄ものはだめなんですかねぇ。
ビビアンタムというブランドが私は好きで、しかし買う程好きな訳ではないので、
デパートに行ったらチェックする程度なのです。
この衣装を仕立てなおすと『ちょっと前のビビアンタム』路線の最高級な
素晴らしいワンピースができると思うのです。
こちらはお祭り用エプロン。配色が本当に素敵。
黄色と紫の反対色の組み合わせは、うまく使うと本当にエレガントだと思います。
(失敗するととっても下品なので、なんとも言えません。)
全部細かい刺繍。

後ろのベルトもとってもかわいらしい。
そしてまた、ハンガリーの民族衣装や刺繍も色々と見せて頂きました。
この日は心がホクホクで、本棚からこの本を引っ張り出して見ていました。
私は別段、古い物が好きな人間ではないのですが、この本は30年前に出版された物で2,200円。
内容がとっても濃いし面白いのです。
今どきこんなに濃くて面白い洋裁系の本はほとんど出版されないし、もし出版されてもこの本、きっと6,000円くらいだろうなあと思うのです。
このショールもすごいのです。
十字になっている穴の開いた部分は、ぜーんぶ手で生地の繊維を一本一本切り、その部分に刺繍をしているのです。気が遠くなります。
何気ないこちらのブラウスも卒倒する程すばらしい。
ぜーーーーんぶ縦糸やら緯糸を一本一本切った所に刺繍です。
穴が開いていない花びらの部分は、すなわち繊維を切り取らないで残しているぶぶんなのです!!
ぶんぶんなのです!!!アンビリバボー!
かわいらしい後ろ姿。
これは、お祭りのときに付けるエプロン。戦前の物ですって。
色使いが本当にすてき。
そしてこちら!!
画像があまりにも大きくてごめんなさいね。
だって見てもらいたいのですもの。
これ、テーブルクロスサイズの巨大なテキスタイル。
これは新しいものでしょうが、(30年は前ですが)ぜんぶぜんぶぜーーーーんぶ、
手でかがった刺繍。
穴があく程、私が見つめたせいで穴だらけになったのでしょうか?
いえいえいえいえ、この穴も全部縦糸やら緯糸を一本一本切っているのです。
こんなにかわいいテーブルセンターも頂きました。
ハンガーラックにかけても素敵。
ああ、私はどうすればいいのだろうか。
こんなに素敵なものたちを・・・・
おまけに、衣装ケースまで頂きました。
現在はプラスチックが主流の押し入れ収納。
ご夫人がご結婚された頃に購入された物ですって。
ブリキのケース。
本当に素敵です。
そしてこちら。
さをり織という織物です。
この5mに及ぶ長ーい織物は、障害者施設で作ったものとのこと。
さをり織はとっても自由でノビノビと織れる物なので、知的障害者や障害児が作るものとして適しているようで、よく見かけます。
しかし、こんなに素敵な配色の作品は見たことがありません。
何人ものひとびとが入れ替わりで織っているらしく、10cm~20cm単位で、雰囲気が全然違うのです。
この配色、本当に素敵。5mもありますが、とりあえず首に巻いて使っています。
色合いが一般的な日本人の紡ぎ出す色ではないのです。
こちら、私の私物のお気に入りのネックレスですが、色合いが似ています。
これはイスラエルのデザイナーのネックレス。
色合いがメキシコっぽいですが、イスラエルなのです。
イスラエル出身のジュエリーデザイナーが最近流行っているらしく、よく目にします。
コスチュームジュエリーだったり、シルバーだったり色々なのですが、イスラエルは何故ジュエリーデザイナーを数多く排出しているのだろうか、と謎なのです。
私は、布で幸せです。むふふふ