娘「お母さん、100億円持ってる?スネ夫は持ってるらしいよ」
私「持ってないよ。持っていたら、毎週温泉宿に泊まって毎月ハワイに行ってるよ」
娘「それは良くないと思うよ。親がそうやってピシっとしないで働かないでいると、子供が将来だらしなくなってダラダラするようになるから、100億円持っていてもちゃんと働かなくちゃ」
どこからそういう事を聞いてくるんだ。なぞだ。
しかしもっともだ。そうだな、年末ジャンボで3億円当たっても、今の生活を続けよう。
しかし銀山温泉に1週間くらいは行かせて欲しい。
atelier 1/4
妻
娘がせっせと絵を描いて、持ってきた。
描かれているのは「サル 妻 キリン」である。
妻。
真ん中の動物、猿の妻を描いたのだろう。しかし『つま』と書き込む事に違和感が。
と思ったら、「つま」ではなく、「くま」であった。
鏡文字は、たぶん小学校に入るまで続くのだと思う。面白い。
描かれているのは「サル 妻 キリン」である。
妻。
真ん中の動物、猿の妻を描いたのだろう。しかし『つま』と書き込む事に違和感が。
と思ったら、「つま」ではなく、「くま」であった。
鏡文字は、たぶん小学校に入るまで続くのだと思う。面白い。
彼氏に車を買ってあげる
私はついに、モーゼを手にした。
そして彼に、車を買ってあげたかった。
私はディーラー『フクモ陶器』へ赴き、車を選んだ。
私は“traditional”を選んだ。
“高級”は売り切れていた。
ユニコーンも一緒に撮って!と娘がユニコーン(七味入れ。ツノを外せば中から七味が出る。)と、自分のおもちゃのユニコーンを持ってくる。
そして彼に、車を買ってあげたかった。
私はディーラー『フクモ陶器』へ赴き、車を選んだ。
私は“traditional”を選んだ。
“高級”は売り切れていた。
さて、これに乗るのは毛是である。モーゼ。
私の恋人である。
5年越しの恋が実り、知人が譲ってくれたのである。
お髭の彼は十谷焼の十谷人形。モーゼ。素敵でしょう、私の彼。
前の席には海女さん。
娘のセレクトである。
「モーゼは偉いから、運転手さんがいた方がいい」というのが娘の持論であった。
でも運転しないでアワビ取ってる。
ついでに娘のピチピチの手のひらも写っている。
娘が興奮し始めて、いろいろ面白いものを集め始めた。
そして最後は「やっぱり数字の終わりを研究しないと」と言って、我が家の家宝、ポワンカレで無限魚を覗くのだ。
将来が見えた
出先で、これを買った。
雑貨屋で100円である。
鼻の形の鉛筆削り。
娘が喜ぶと思ったら違った。
「またお母さん、変な物ショッピングして・・・」と呆れるのである。
「え?お母さん、変な物なんて買ったことないよ!」と反論しましたところ、
「ダリの髭のついた洗濯バサミとかさあ」と言う。
そんなの、買ったことがない。たぶん。
「でもお母さん、ダリの洗濯バサミなんて買ったことないよ!」と反論したら、
「例えばの話だよ。ダリの髭がグルンとなった針が動く時計とかさ、そういうのあったら欲しいでしょ?」
娘はすごい。
5年しか一緒にいないのに、私の好みを熟知している。
そして娘の好みと私の好みは違うようだ。
寂しい。
寂しいから、私は一人で鼻の鉛筆削りでゴリゴリ娘の色鉛筆を研ぐのである。
しかもしげる氏によると、6年ほど前にも私はこれと同じものを買ったようである。
たぶん壊れたか無くしたかしたようだ。
私は成長しない人間である。
雑貨屋で100円である。
鼻の形の鉛筆削り。
娘が喜ぶと思ったら違った。
「またお母さん、変な物ショッピングして・・・」と呆れるのである。
「え?お母さん、変な物なんて買ったことないよ!」と反論しましたところ、
「ダリの髭のついた洗濯バサミとかさあ」と言う。
そんなの、買ったことがない。たぶん。
「でもお母さん、ダリの洗濯バサミなんて買ったことないよ!」と反論したら、
「例えばの話だよ。ダリの髭がグルンとなった針が動く時計とかさ、そういうのあったら欲しいでしょ?」
娘はすごい。
5年しか一緒にいないのに、私の好みを熟知している。
そして娘の好みと私の好みは違うようだ。
寂しい。
寂しいから、私は一人で鼻の鉛筆削りでゴリゴリ娘の色鉛筆を研ぐのである。
しかもしげる氏によると、6年ほど前にも私はこれと同じものを買ったようである。
たぶん壊れたか無くしたかしたようだ。
私は成長しない人間である。
Siri
スマホに、Siriという女性が住んでいる。
「ねえSiri、しげるさんに電話をかけて」と頼むと
「しげる さんに 電話 を かけています」と言いながら、電話をかけてくれるのだ。
車での外出先から「家までの道を教えて」とSiriに言うと、ナビを出してくれる。
それらを見ていた娘。
昨夜、私が夕飯の支度をしていると、娘がこっそりSiri に話しかけていた。
「Siri、『糸』の語源を教えて」
Siriは「すみません、よくわかりません」と返事をしていたが、「面白そうだから、何か質問しよう!」と考えた娘の質問が、何故か「『糸』の語源」である。
この事態は私が常日頃から、娘に知らない単語について聞かれた際、語源も分かる範囲で説明しているからである。
単語に関しての説明と例文は、多ければ多いほど良いと思う。
しかし娘はすぐに忘れて、同じ単語について何度も繰り返し聞いてくるが、熱く激しく楽しく何度も説明を繰り返す事が大事である。
しかし娘はすぐに忘れて、同じ単語について何度も繰り返し聞いてくるが、熱く激しく楽しく何度も説明を繰り返す事が大事である。
そして「糸の語源」は私もわからない。
ああ、これが欲しい。
これを娘と眺めたい。サンタさん、クリスマスプレゼントにくれないかなあ。
高いんだよなあ。中古でも6千円。
道端に落ちてないかなあ。
鳩三郎さん
娘が「太郎って昔の名前?」と聞いて来た。
「確かに昔は多かったけど、今でもいっぱいいるよ。最初の男の子がタロー、次にジロー、三番目はサブロー、って名付ける事がよくあったんだよ」
と説明しました。
すると娘、「そうだよね、『ハトサブロー』さんもいるもんね」
違うぞ娘よ、それは『鳩サブレー』というお菓子の名前だぞ。

さて、年末です。
新しい手帳を買い、カバーを作ります。
今年のは向かって左、今日作ったのは来年用の右。余っている革で。
今年のは、コーヒーをこぼし、ガムをくっつけたので、もう引退で。

5分もかからないのです、これ作るのに。
ちなみに、手帳自体は100円圴一。他のどの手帳よりも、中身が使い易い。
無駄なものが無いので。
「確かに昔は多かったけど、今でもいっぱいいるよ。最初の男の子がタロー、次にジロー、三番目はサブロー、って名付ける事がよくあったんだよ」
と説明しました。
すると娘、「そうだよね、『ハトサブロー』さんもいるもんね」
違うぞ娘よ、それは『鳩サブレー』というお菓子の名前だぞ。
さて、年末です。
新しい手帳を買い、カバーを作ります。
今年のは向かって左、今日作ったのは来年用の右。余っている革で。
今年のは、コーヒーをこぼし、ガムをくっつけたので、もう引退で。
5分もかからないのです、これ作るのに。
ちなみに、手帳自体は100円圴一。他のどの手帳よりも、中身が使い易い。
無駄なものが無いので。
行李が来たぞ!
これをご覧ください。
私は自慢をしています。
この古い竹行李、いただきました。後光がさしておりますね。
入れ子になるのです。全部で4つ。
布を保管するのに良いかな、と思って頂きましたが、結局普段使いのタオルを入れるひきだしとして使っています。
さて、色々とお世話になっている方が「座布団いる?」というのです。
そうそう、私は座布団が欲しかったのです。
我が家には座布団が3枚しかなく(実家からもらってきたが、もっと欲しいと言ったが残りは捨てられていた)、3人家族なので、お客さんが家に来たら、私の座布団を出しておった。
私も座布団に座りたい。
この一心からその方のお誘いをありがたく受け、お宅へお邪魔しました。
出てきた座布団が私の想像していたものと違う。実家の座布団とあまりにも違う。
何が違うかって、大きさと厚みである。
カバーが絹の絞りである。
どうやら、京都の大変偉い地位のお坊様やら、お能のすごい人も座っていたという大変由緒正しいお座布団であった。
うーん、普段に使えないぞ。
パンくず、醤油、肉のそぼろ。我が家の座布団はそれらを受け止めるだけの広い心を持っているが、この座布団様にはその役目を押し付けられない。
とりあえず、お客さん第一号が来るまで座布団は押し入れにしまうこととなった。
お日さまの下では干したのだが、もったいないので実はまだ一度も座っていない。
そしてその方、次に「これどう?」とこれ。
私は自慢をしています。
この古い竹行李、いただきました。後光がさしておりますね。
入れ子になるのです。全部で4つ。
布を保管するのに良いかな、と思って頂きましたが、結局普段使いのタオルを入れるひきだしとして使っています。
さて、色々とお世話になっている方が「座布団いる?」というのです。
そうそう、私は座布団が欲しかったのです。
我が家には座布団が3枚しかなく(実家からもらってきたが、もっと欲しいと言ったが残りは捨てられていた)、3人家族なので、お客さんが家に来たら、私の座布団を出しておった。
私も座布団に座りたい。
この一心からその方のお誘いをありがたく受け、お宅へお邪魔しました。
出てきた座布団が私の想像していたものと違う。実家の座布団とあまりにも違う。
何が違うかって、大きさと厚みである。
カバーが絹の絞りである。
どうやら、京都の大変偉い地位のお坊様やら、お能のすごい人も座っていたという大変由緒正しいお座布団であった。
うーん、普段に使えないぞ。
パンくず、醤油、肉のそぼろ。我が家の座布団はそれらを受け止めるだけの広い心を持っているが、この座布団様にはその役目を押し付けられない。
とりあえず、お客さん第一号が来るまで座布団は押し入れにしまうこととなった。
お日さまの下では干したのだが、もったいないので実はまだ一度も座っていない。
そしてその方、次に「これどう?」とこれ。
ありがたき幸せ。
なんと、カラクリのひきだしで、左の大きなひきだしを開けないと、右のが開かない。
右を閉めないと、左が閉まらない。
とりあえず娘のおもちゃなどを収納。そのうち私の物入れにしたい。
しかし、背景のラーメン屋のチラシが我が家の生活を物語っている。
このチラシには餃子の交換券が付いているのだ。
でももう期限が切れているかも。
その他にも様々頂きまして、テレビ台も素晴らしいものになりました。
素晴らしい椅子もいただきました。
「ほかに欲しいものない?」とのお声がけに、図々しくそこにあった竹の行李も欲しい、と言えるこの私の面の皮の分厚さよ。
ついでにこれももらっていきました。
自慢です。
頂いた日、数々の調度品を見た娘がひと言。
「なんか、お金持ちのお家みたいだね」
そうです。下さった方は600年以上続くお家柄の方なのです。
「太平記」にご先祖様のお名前が記されているという・・・・
ちなみに我が家は6年続いています。
ミイラは誰のもの
ミイラ展が上野であるのだ。
前売り券を買おう、と思っていたら、もう始まっている。
娘に「ミイラ展があるから、観に行こう!」と誘ったら
「ミイラって、誰かが売ったり買ったりしているの?」とのこと。
そうだよな・・・と思ってると
「つまり、人の死体を、売ったり買ったりしているの?誰が?」
と聞いて来る。
うーん・・・
「ミイラとかは、たとえばイギリス人がエジプトにあったものを奪ったりして、それでそのイギリス人が、」と私もよく分からないけれど、そんな事を一生懸命説明していたら、
「人を売ったりして、それは奴隷みたいだね」と娘。
娘の論点は、人の身体の売り買いについていであった。ミイラ目線で物事を考えているのだ。
そんな視点は私には無かった。
私は密かに娘を尊敬しながら育てているのだが、また一つ尊敬してしまった。
前売り券を買おう、と思っていたら、もう始まっている。
娘に「ミイラ展があるから、観に行こう!」と誘ったら
「ミイラって、誰かが売ったり買ったりしているの?」とのこと。
そうだよな・・・と思ってると
「つまり、人の死体を、売ったり買ったりしているの?誰が?」
と聞いて来る。
うーん・・・
「ミイラとかは、たとえばイギリス人がエジプトにあったものを奪ったりして、それでそのイギリス人が、」と私もよく分からないけれど、そんな事を一生懸命説明していたら、
「人を売ったりして、それは奴隷みたいだね」と娘。
娘の論点は、人の身体の売り買いについていであった。ミイラ目線で物事を考えているのだ。
そんな視点は私には無かった。
私は密かに娘を尊敬しながら育てているのだが、また一つ尊敬してしまった。
最近の本
先日、面白い本を読み終えた。
これ。
これ。
面白かった。家族間の以心伝心って良くないんですよ、とか。
子育て本は普通、子育てに特化しているものですが、この本は子育て本ではないけれど子育てに役に立つ。
しかし対談だし、ささっと読めてしまったので、なんとも勿体無い。
私は斎藤環が好きなのです。
「ああ、お母さん、この本がとても面白かったんだけど、もう読み終わっちゃって悲しい」と申しましたところ、5歳の娘が
「じゃあもう一度読めばいいじゃん」とのこと。
そうだよな。その気持ちを私は忘れていた。
いつの頃からか、本は一度読んだら、しばらくは開く事がない生活であった。
もう一度読もう!と思ったところでこれがっ!
話題の本、読みたい読みたいと騒いでいたら、ひょんなことから、これを送って下さった方が!
神様!
ウシシシシ
もう悩むのをやめた
5歳の娘が
「たまちゃん、もう悩むのをやめたよ」
と突然言ったのだ。
親はびっくりである。
「何を悩んでいたの?」と聞いたら
「将来、ケーキ屋さんになるか、絵描きさんになるか、悩んでいたんだけどやめたんだ」
とのこと。
しかし悩みは尽きないようで、「あー、タイムマシンが欲しい。大人になったたまちゃんが、ケーキ屋さんになってるか、絵描きさんになってるか、見に行きたい!」とまだ言っている。
「それなら、ケーキ屋さんになって絵を描いて、お店に飾れば良いんじゃないの?」と提案したら、それで納得したようだ。
しかし実は、娘はケーキがそんなに好きではない。
シュークリームのみ、食べるという感じ。
洋服は好きなので、「洋服屋さんにはならないの?」と聞きましたら
「これ以上いろいろ言わないで!悩んじゃうから!!」と怒られた。
「たまちゃん、もう悩むのをやめたよ」
と突然言ったのだ。
親はびっくりである。
「何を悩んでいたの?」と聞いたら
「将来、ケーキ屋さんになるか、絵描きさんになるか、悩んでいたんだけどやめたんだ」
とのこと。
しかし悩みは尽きないようで、「あー、タイムマシンが欲しい。大人になったたまちゃんが、ケーキ屋さんになってるか、絵描きさんになってるか、見に行きたい!」とまだ言っている。
「それなら、ケーキ屋さんになって絵を描いて、お店に飾れば良いんじゃないの?」と提案したら、それで納得したようだ。
しかし実は、娘はケーキがそんなに好きではない。
シュークリームのみ、食べるという感じ。
洋服は好きなので、「洋服屋さんにはならないの?」と聞きましたら
「これ以上いろいろ言わないで!悩んじゃうから!!」と怒られた。
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