atelier 1/4
40分
謹賀新年
留守番
午後6時頃のことである。
車を移動する必要があり、娘を10分弱、留守番させる事にした。
その晩のメニューは『しゃけ寿司』。そろそろ電子炊飯器でご飯が炊けるかな〜というタイミングであった。
「お母さんは10分で戻るけど、ピンポンが鳴っても絶対に開けちゃダメだよ、」と言って私は家を出た。
帰って来た。
「お手伝いしておいたよ!」と娘が得意げに言う。
ご飯が冷えているっっ!!!
お手伝いというのは、なかなか難しい。
しかしまあ、しゃけ寿司は美味しかったので良いのである。
鳥籠のバリアフリー化
芸能界は忙しい
数年前の初夢は、私の乗り込んだ飛行機にトムクルーズとビヨンセが乗りあわせていた、と言うものであった。
私の夢には有名人がよく登場するが、ここ数日、すごい頻度でいろんな人が出てくる。
・船上レストランで、水谷豊とトニーレオンと一緒にご飯を食べた
・久米宏が実兄という設定で、家族写真を撮った
・社会学者の宮台真司が意地悪な夫で、自分の分のいくら丼を作るくせに、私には何もくれなかった
・舞踊家の田中泯と、歌手のUAとその長男の4人で暮らしていた。この設定では、私はとても太った色白の女であった。
まだまだ色々あったのだが、今は思い出せない。
そんなこともあるのです
去年の10月、私のやっていたイベントに来てくれた友人を、車で駅まで送り届ける途中でした。
私は赤信号で停車していました。
少しして、後ろからゴツンと追突されました。
全く怪我はなかったのですが、急に冷えてきて寒いし。
1日立ちっぱなしだったし、もうヘトヘト。
警察だ何だと処理が終わり、さあ、帰ろう、と思ったらエンジンがかからない。
バッテリーが上がったのだった・・・・・
という悲劇があったのですが、先週、車を駐車中にまたゴツンとやられました。
ただいま車の入院中。
かわいそうな車。本当にかわいそうだ。
毎年停車中の車にぶつけられるって聞いたことがない。
ちなみに、保険は10対0です。
ああ、もう今年が終わろうとしている。
私はどうすればいいのだ。仕事が終わらない。
仕事は終わらないのではなくて、終わらせてないだけだよ。
とか
オバマ大統領だってジョギングしている時間を取っているんだから、あなたのそれは怠けだよ
とか。
そうなのだ。オバマ大統領は、激務の中ジョギングする精神力があるからオバマ大統領なのだ。
トラブルマン
空気を読まない
寝ている娘があまりにも可愛いので、私はいつも、娘の表面の頭の先から爪先を取り巻く、もっとも娘に接している部分の空気になりたいと思うのである。
そんな可愛い娘の下瞼に、腫れ物ができた。
上目遣いにならない限りわからないような、小さな。
普通のものもらいと様子が違う。
大きな病気だったらどうしよう・・・
と土曜日の夜中から不安になった。
月曜日、満を持して眼科へ。
ものもらいの一種、霰粒腫(サンリュウシュ)なるできものであった。
その夜のことである。「自分にこんなのできても、気づきもしないや。化粧もしないし鏡も見ないし〜」と無法地帯の自分の顔を、久々に鏡で見た。
できている。娘と同じ右目の下瞼に、同じ出来物がっっっ!!!!
自分の目だと眼科に行くのも面倒なので、市販で目薬を買ったが、娘がお医者で処方してもらったステロイド系は市販では売っていないようだ。(ありがたいことに、横浜市では子供の医療費が無料!!)
さて、娘は本当に可愛いのだが、目薬を嫌がる。
毎日3回点さねばならないのに、一度点すのに20分。
「怖い気がする」「痛い気がする」「しみる気がする」と。
せっかちな私は腹が立った。本当に腹が立つ。麻酔銃で眠らせて目薬を点したいくらいである。
そして「あと10秒以内にささないなら絵本も無しだ!もう知らんわ!!」と娘と喧嘩別れをした。
それ以降、娘が「お父さんに目薬をさしてもらうと痛くない。お母さんがやると痛い」と言い出し、私を拒絶するようになったのだ。
ちなみに、私が「絵本は無し!」と言い放った夜。
娘は『学校の怪談』の本を1人で開いて目次を読みながら「ああ、たまちゃんは早くスラスラ自分で本を読めるようになりたいよ」と言いながら、拗ねていた。
かわいそうで結局『学校の怪談』を読んであげた。
しかし私はその日、娘の周りの空気には、なりたいと思わなかった。